飽きるまでオブリビオン日記 その7 -さっそく大波乱編-

基本的に暗殺ギルドの任務を請け負いつつ、たまに他のギルドにも顔を出すような生活を始めて一週間ほどが経過。やたらと隠密スキルだけが高くて、サクサク暗殺してくる自分を周囲も認めてくれるようになってきた。そして、とうとう暗殺ギルドの天敵であったアダマス・フィリダとかいう奴が退役したところを暗殺するという大役まで任せてもらえた。もちろん、先方の要望通り、切り落としたフィリダの指を、後任の執務室の机に入れてやりましたよ。もちろん、誰にも見つからずにね。私、有能。しかし、ここに来て有能さが恨めしくなる特別任務が発生した。

私の在籍している暗殺ギルドは、いくつかある拠点の一つであり、そこからギルドの情報が漏れているという噂は、しばしば漏れ聞こえていた。その結果、家族とも言うべき仲間達も殺されているようで、その解決に上層部が乗り出したのだ。そこで、拠点の仲間にも知らせない特別任務として、情報が漏れ始めた後から入ったと言うことでシロと見なされた私に話が来たというわけだ。
言われた場所に行くと、私を暗殺ギルドに誘った黒ローブがいて、なんと"ギルドの拠点にいるメンバー全員を抹殺せよ"とか言ってきた。ちょっと待て。殺伐としたギルドだったからこそ、仲間内では暖かく迎えてくれた彼らを手にかけろというのか? 任務と人情の狭間を彷徨いながら、とりあえず拠点に戻ってみた。すると、そこの拠点のTOPであり、一番面倒見の良かったオーチヴァが"特別任務が何かは知らないが、正しいから疑問を挟まずに遂行しろ"と声を掛けてくれた。腹はくくった。殺ろう。
まず、寝込みを襲って・・・・・・と思ったら、そう言えば今までひたすら暗殺しかしてこなかったから、正面切っての攻撃力は極めて弱いことを忘れていた。"どうして、どうしてなの姉妹よ!"と叫びながらも攻撃の手を緩めない彼らを、必死に叩きのめし続け、最後にオーチヴァを片付けて終了。さすがに、ごめんなさい。でも、そういう商売なんですもんね。まあ、たとえ仲が良かろうと殺したら身ぐるみ剥ぐのが俺のジャスティス。みんな暗殺ギルド用の隠密衣装着てるし、身につけている鍵で開けた宝箱にはお宝たんまりだしで、かなり助かった。うん、君たちの死は無駄にしないよ。

こうやって少し殺し疲れた私は、しばらく暗殺稼業を休養するのであった。