硝子のハンマー

硝子のハンマー

硝子のハンマー

最新セキュリティが完備されたビルの最上階において、密室殺人が発生。防犯カメラ、防弾ガラス、介護ロボット、警備員などの様々なファクターを抱えた状態で、如何に殺人をなしえたのかについて、現役の泥棒が挑む、という内容。
2004年版このミステリーがすごいにおいて6位に入ったということで覚えていたのが、母校の文化祭の古書バザーで売られていたので救出したのでした。
うむうむ、とっても好きな作品です。結論に至る筋道も論理的で、驚くべき密室トリックが存在し、動機の描写も丁寧。これだよ、これ。新本格たるものこうじゃなくっちゃね!と思える作品。トンデモ話もいいけれど、こうもスマートな話だとこれはこれでいいですな。